2007年12月25日火曜日

クリスマス・イヴ

東の空にまん丸の月が出た。
クリスマスイヴと満月、それに火星の赤。
今年はそんな取り合わせができたらしい。

特に何もなかったイヴだった。
積年、たぶん今年だけでないから、積年のリヴィングの集積を片付ける作業をした。
手元にあった本を整理することも、その大きな部分。
これを束にして、一応は頂いた本などは、これを改めて記録して、括った。

束を車に積んで、古本屋へ行こうとした。
ガレージの2段式のパレットを引き上げ、見ると、床面にどうもオイルが大分こぼれ濡れている。
やばそうな感じがしながら、エンジンキーを回す。エンジンはかかった。
ゆっくり前進、ハンドルを右に回してみると、日ごろは感じないギシギシといった音。
ハンドルが重い――これは、いかん。

マニュアル片手にボンネットを点検するが、エンジンオイルがあまりない感じはするが、
エンジンはかかったし……。下手の考え、休むに似たり。
今年7月に、確か10年目の車検を受けた販社のサービスカウンターに電話する。
「エンジンはかかるんですね。車検のときにオイル漏れがあるのでは、という点は
チェックしていたんですがね。オイルがこぼれているという色はどんな色ですか?」

結局、エンジンオイルというよりは、ハンドルなどを軽くする油圧系統のオイルが
漏れている可能性が強そうだ、とのこと。
自走することが可能か不明なので、JAFに電話することにした。
JAFを待つこと1時間余り。結論はやはり、ステアリング系統のオイル漏れ。
自走してエンジンを焼ききるようなことがあっては損ですから、と牽引してもらうことに。

横浜市内の販社工場まで牽引してもらい、検査。
結論は、ステアリングなどの油圧系統のオイルの送り元付近のチューブのゴムに
緩みが見つかったということだ。締め付けをしておしまい。
無代でオイルまで入れてくれた、というのは、工場が先の車検時の手落ちを認めたということか。

やっと自走して家まで戻り、改めて古本屋へもって行く本を積み込む。
横浜・鶴見駅近くの古本屋さん。業界に加入していることで、
以前にも一度、本を持ち込んだことがある。
月曜から土曜までの営業で、日曜日は定休。祝日は10時から8時とHPにあったので7時前に着いたが、ちょうどシャッターをすべておろし終えたその時だった。
出直すことも面倒なので、シャッターを叩いた。おじさんが車まで見に来てくれたが、
「全部まとめても1000円くらいしか出せませんが良いですか」
値段をいうつもりはないので、それはOKなのだが、
研究者がいれば有用かもしれない、と一束つくっていた文部省の指導の手引きや、
各種機関の機関紙などの山について「これは一般ごみに出してください」といわれたのは、
いささかプライドを傷つけられた思いだった。

意地でも、だれか研究者を探して、譲ってやる、と思ったものだ。

帰りがけの東の空、そこにポッカリト浮かんだ満月。結局は、それだけのことだった。

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