春の訪れの楽しみの一つが
美味しい貝との出会いだ。
ホッキ貝は、そんな一つ。
こぶし大の貝が3つで半値の250円。
これは買って帰るに限る。
家に帰って念のため、
ホッキ貝の捌き方をネットで確認する。
昔は、そんなことはなかった。
ホッキ貝をまず、水をはった器につけてやった。塩水の方がよいのかもしれない、
貝がホッと息を吸い、心持口を開く。ゴミも出してくれればもっと良い。殻を洗ってやる。
貝の合わせ目に刃物を咬ませる。端の方にそっと探り入れると、至極簡単だ。
貝柱を切ってしまえば、口を開く。ヒモも含めて取り出し、ちょっと熱湯を潜らせ、
すぐに冷水にいれてやる。ほんのりと身が赤みを帯びるのがうれしい。
一番肝要なのが、ちょっと厚めなところを開いたときに見える黒いフンのようなものを
取り除くこと。これだけは忘れてはいけないようだ。
3つの貝を捌いて、実はそれだけでなく、ホヤも手に入ってしまったので、これも始末した。
これも半値で100円。漁師さんは、こんなに安値で大丈夫なのか、と心配しながら。
両方を日本酒で食べ始めたら、酒が進むこと。
因みに、この日の酒は、大阪は池田の呉春。すっきりとして好みの酒。
ちょっと仕合せな夜だった、