2007年10月14日日曜日

「小顔」ということ

いつの間にか、日本の女の子たちは「小顔」になっているようだ。
小さな顔、長い手足……。一昔前に比べても、その形は大きく変わっているように思える。

「小顔」などといっても、はっきりした定義がある言葉でもなさそうだ。
小さな顔は、何に比べて「小さい」のか。どれくらいの比率以下が「小顔」なのか……。
それでもネット上には「小顔になれる基礎知識」であるとか「小顔美人になるこんな方法」などというサイトがずらりと並んでいる。

「小顔」という言葉は、「アムラー」を生んだ安室 奈美恵が登場した12年位前以降の 流行のように思える。それ以前にも 「小顔」の人がいたに違いないが アムロのファッション・リーダーとしての茶髪ロングヘアー・ミニスカート・細眉・厚底ブーツなどの総体として、この時代以降に「憧れ」の対象としての言葉が定着したようだ。
因みにアムロは身長158cm、40kg。スクリーンからの印象より、小柄だといえそう。



かつて「八頭身美人」という言葉があった。
1953年(昭和28年)に伊東絹子がミス・ユニバースの3位になった時、彼女を称していった言葉で、流行語になった。当時の彼女のサイズは T-164cm, B-86W-65, H-92とのことで、当時の日本人としては大柄な、西洋的な体形の美女だったらしい。


ミス・ユニバースでは、その後、1959年(昭和34年)に児島明子が優勝している。身長168cm、体重55kg、スリーサイズは93、58、97cm。今年07年の優勝者、森理世さんは身長170cmだけしか不明。

そんな中で、「ツイギー」というイギリスのモデルが日本へやって来たときを思い出す。
名前の通り、全身が「小枝」のような印象で、小顔、手足は細く、長かった。
1967年(昭和42年)のことで、彼女が身に着けて上陸したミニスカートは全世界を席巻する。
日本では彼女がやってきた10月18日を「ミニスカートの日」としている。
40年前のことだった。