2007年9月20日木曜日

やっと初孫

待望の「初孫」が、やっと生まれた。
娘は「生まれた」でなく「産んだ」と主張するが……。
予想通り、男の子だった。


予定日から遅れること12日。
「もう生まれるかも」と訴え初めてから約一ヵ月かかった勘定だ。
その「甲斐」?あってか、体重は3,516g。いや、立派な体重だ。


恵比寿、中目黒と代官山のトライアングルのほぼ中心にある産院は、自然分娩を旨としている。それでも、そろそろ促進剤を、と予定していた19日早朝、娘に産気が訪れた。「産出」は昼過ぎのことだった。


誕生の知らせを聞いて、産院に行って見ると、畳敷きの和室の布団の上に、赤ん坊は寝ていた。
お包みの中から、赤ら顔が見えた。
赤ん坊は本当に赤い。なのになぜ、嬰児<みどりご>というのだろう。
などと愚にもつかぬことを考えながら、赤ちゃんの顔を見ていると、
どうも私と私の母親に、どこか似ている。目の下に袋ができそうな顔だ。
ちょっと、お地蔵さんにも似ている。
余り、大泣きもしない、大人しい子のようだ。
賢い、賢い、というのは、すでに爺馬鹿というやつだろうか。

娘の出産に付き添っていた婿さんは、早速、
8ミリならぬデジタル・ムービーを回していた。
なんと、出産直後のシーンから、映し出されていた。
世の中、どんどん出産の風景も変わっているものだ。

ともかく、母子とも無事での出産。なによりの幸せというべきだろう。

2007年9月6日木曜日

台風と予定日

台風9号が北上している。
このままでは、首都圏を7日未明にも直撃する勢いだ。

その7日。娘の出産予定日だ。
35歳での第1子で、半月ほど前から
「もう産まれるかも」の大騒ぎが続いている。

結局は、予定日の周辺に産まれることになるのだろうが、
大事をとりすぎて、家でゴロゴロでは、最後は産まれない。
2時間程度は歩きなさい、との先生のご託宣に
家の周辺を歩いたり、しているのだが、
「一人では、何かあったら心配」とは
なかなかに我侭に育てていまったものだ。

というわけで、夫を含め、家族が変わる変わるで
散歩や午後の時間を過ごすのを受け持ち、
私も昨日、お当番に出かけた。

何をして時間を過ごすか。
いずれにせよ子どもの出産は、ほかのことと同じで
待つより仕方がないのだから、
その待つ時間を、どのように過ごすか、だ。

昨日は、近くにある東京都庭園美術館を訪ねることにした。
以前の迎賓館。白金の自然教育園のすぐ隣にある。
ちょうど、ロシアのバレエなどの足跡を展示する
「舞台芸術の世界」展が行われていた。

庭園美術館は、もともとは
朝香宮鳩彦王(あさかのみや やすひこおう、1887年-1981年)が
1947年の皇籍離脱(実質的な臣籍降下)まで暮らした邸宅で、
1933年(昭和8年)に竣工した、当時流行のアール・デコ様式を採用した建物で、
東京都の有形文化財に指定されているものです。

美術館の建物自体が美術品で、その建物の中にいるだけで、
気分が落ち着く所である。
展覧会の方は、バレエの歴史を知っていると、もっと
理解が深まるのだろうが、それはそれなりに楽しめた。

断続的に激しく降る雨の中、庭園の緑が一層深く
芝生に2つづつ置かれた彫刻のベンチが可愛らしく存在を主張していた。

さて、「予定日」は無事に出産日になるでしょうか。
なんとか無事に産まれてくれれば良いと祈るばかりです。